電子マネー、県内で拡大 月間取り扱い件数も全国第２位

6月3日10時9分配信 琉球新報

　現金を使わず携帯電話やカードで支払いができる「電子マネー」の利用が県内で大幅に拡大している。県内で利用されているプリペイド方式の規格は「Ｅｄｙ（エディ）」のみ。エディを管理しているビットワレット沖縄営業所（東京、川合成幸社長）によると、２００５年３月の１カ月で数千万円だった売り上げが、０７年の同時期には数億円と約１５倍も増加。人口当りの加盟店数と月間取り扱い件数も東京に次いで全国第２位になっている。
　電子マネーには、セブンイレブンで利用できる「ｎａｎａｃｏ（ナナコ）」やＪＲ西日本の「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」などがあるが、現在、県内で使われているのはエディ。主婦層に人気が高いほか、那覇市役所など職員証にエディをつける行政も出てきている。
　エディは、一部のスーパー、ガソリンスタンド、飲食店、タクシー、ボウリング場、本屋、土産品店のほか、美ら海水族館でも利用が可能。県内では全国で初めてクリーニング店でも導入された。同所によると、２００５年４月時点の県内加盟店は約４００店だった。ところが０６年４月には約８００店と１年で２倍に増え、現在は２０００店以上で、２年間で５倍に急増している。月間取り扱い件数も約５０万件で、１日に１万６０００件が県内で利用されている。
　県内でエディカードを持つ大多数は全日空（ＡＮＡ）のエディカードを利用している。航空運賃に換算できるマイルをためることもでき、人気があり、県内会員数は約１４万人。エディを管理しているビットワレットの小暮雅夫沖縄営業所長は、県内で広がった理由について「沖縄は離島県でどこに行くにも飛行機を使うので、マイルをためることができることで（全日空カードが）主婦層に広がった。加盟店も多い」と話した。
　エディは県内銀行やファミリーマートなどにあるチャージ機であらかじめ入金することができる。このため入金額が限度額となり、お金を遣い過ぎることもなく、ファミリーマートでは小学生や高校生がエディで買い物をする姿もみられる。
　２年前からエディを利用する富永麻紀さん（２７）＝那覇市＝は「お金を触らなくてもいいのが便利。以前と比べるといろんな店で利用できるようになったと実感する」と話していた。
 
「Yahoo!ニュース」より

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