福島第1原発事故レベル7

米国株、下落　　商品市況安、
福島原発事故の深刻化などを嫌気　
日本株はレンジ内の動き

昨日の米国市場は大幅下落となりました。
前日引け後に決算を発表した非鉄大手の
アルコアに売りが膨らんだほか原油相場の
下落などを受けた石油株の下げも相場の
重石となりました。ダウ平均は取引開始直後
から売られ、終日軟調に推移、一時150ドル
近く下げる場面もありました。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数
は4日続落。福島第1原発事故の深刻度を示す
国際評価尺度がチェルノブイリと並ぶレベル7に
引き上げられたことも市場心理を悪化させました。

外部環境は悪いものの、このところの日本株は
日本固有の要因主導で動いており、海外市場の
影響は目先限定的で引き続き材料難のなかボッ
クス圏の動きにとどまると思われます。
本日は日経平均9,500円を中心とした攻防でしょうか。
レンジとしては、急落した3月14日と15日の間に空け
た窓の9,620円～9,440円が考えられます。
特に上値は4月SQ値9,610円程度、25日移動平均
9,639円など9,600円台前半に節目が多くあり、今度
はこれらの水準が上値抵抗として意識されることに
なるでしょう。

（4月13日：マネックス証券　チーフ・ストラテジスト 広木 隆）

福島第1原発事故は、やはり深刻でした。海外が早くから
警戒していたのに、国内では安全だと言い続けてきたのが
おかしかったようです。けれども、さすがに国際評価尺度が
チェルノブイリと並ぶレベル7ほどまでとは思いもよりません
でした。あの近辺にはも人は住めなくなるのでしょうか。